ボッタクリに学ぶ、女性を虜にする方法(マレーシア新卒ブログ⑮)
はい。
やっとゴキブリが這いずり回る寝床を見つけてテ・アイスを飲んでいるもりぞーです。
今週はラマダン特集のはずだったのですが、ぜひ今日の衝撃的な出来事を忘れ無いうちに言葉にしたいと思い、筆を走らせてしまいました。
昨日も書きましたが、シンガポールに行く予定がパスポートを忘れるというびっくりするぐらいの凡ミスを犯し、
(風○に行く日に、Shake my s○nするレベルの凡ミスですよね男性諸君!)
そのため急遽マレーシア国内旅行に変更になり、
昨日は世界遺産にも登録されてるマラッカ、今日はシンガポールと目と鼻の先のジョホールバルというところに来ています。
そして今日の話の結論からいうと、いきなり現れた現地民になんやかんやで合計50RMぼったくられましたw
その内訳は、
①シンガポールに行くためのイミグレーションの手続きで27リンギット必要
②飲んだ事なくてスタバのフラペチーノが飲みたいから18リンギット必要
③とってもお腹が空いたから晩飯代5リンギット必要
です。
ただこのDavidと言う男性。
僕は彼からたくさんのことを学びました。
実際、安い宿見つけてくれたから実益もあったし何より
「女性を虜にする方法」
を教えてもらいました。
一見どこにでもいる現地人の彼ですが、随所にモテ要素が含まれていました。
それは、
①めちゃ博学
②機械にめっぽう強い
③自然なベッドへのエスコート
です。
軽く説明していくと、
①めちゃ博学
彼はありとあらゆる事に詳しいんです。
現地民でお金も学も全然ないはずやのに、iPhoneやサムスンの事、筋肉の構造について、サプリメント、いろんな映画や、日本について、海外についてと。
先進国で高等教育を受けてきたはずの僕は自分の無能さを恥じました。
彼の教養の深さに僕はひたすら
「Really?!」
を連発する他なかったほどですから。
一見頭の悪そうな外見と異常に深い教養のギャップに心を奪われてしまいました。
②機械にめっぽう強い
フラペチーノを食べたことがないという彼のおねだりに母性本能をくすぐられ、スタバにつれていかれ、おごってもらったお礼にと全く必要ないSIMカードをもらいました。
それをもう契約切れてる僕のiPhoneに入れようとしますが、SiMカードを開くために必要な小さい穴に差し込む物がありません。
まごまごしている僕をよそ目に、彼はせっせと何かを削っているではありませんか。
なんと持っていた爪楊枝を器用に削り、その細い穴に見事に通して開けて見せたのです。
そしてオープンしたSIMカードでしたが、今度はサイズが違うためはいりませんでした。
そこで諦めていた僕を尻目に
「Never Give Up, Keita.」
といい、そのサイズの違うSIMカードを持って彼は脱兎のごとく駆け出します。
しばらくして戻ってきた彼の手には、僕の携帯のサイズにカットされたSIMカードが固く握られていました。
「あそこの携帯屋でカットしてもらったんだ!ただ追加で10リンギット必要だ。」
僕は彼の頼り甲斐のある勝手な行動に、ドキドキして思わず10リンギットを彼に差し出しました。
結局SIMカードは使えませんでした。
③あまりにも自然なベッドへのエスコート
僕が今日安く泊まれる宿を探していると言うと、
「そんなことか!俺に任せとけ!」
といい、彼は片っ端からホテルに飛び込み営業をし、店員に部屋の有無と値段の確認交渉をしてくれました。
ホテルに関しての造詣も半端ではなく、次々にホテルの場所と特徴を僕に解説してくれます。
ただ、どこも非常に高いホテルだったので、僕がためらっていると、
「仕方ない。とびっきり安いとっておきのホテルに連れて行ってやる。そこはでっかい液晶テレビがあるんだ!」
と得意気に言い、平均相場100リンギットのところ、55リンギットの安宿を紹介してくれました。
言われるがまま優しくホテルの部屋に通されると、
彼の言う通り、部屋には安宿に不釣り合いなSONY製の巨大なテレビが。
やっと一息ついてベッドに座りテレビの電源をつけると、あまりに電波が悪く、びっくりするぐらい画面が乱れています。
ここでも機械に強い彼の本領が遺憾なく発揮されます。
「テレビなら俺に任せとけ!!俺はエンジニアだから!」
と訳のわからない戯言をのたまう彼は、テレビの後ろの回線をいじり始め、さらにリモコンを巧みに操り詳細設定からありとあらゆるトラブルシューティングをはかります。
彼の男としての頼り甲斐に、心も体も許しそうになっている自分に気づきました。
結局テレビは治りませんでした。
そして長時間にわたる修理に疲れた彼は、ベッドに腰を下ろします。
「はーとっても疲れたよ。この後俺は冷たい床の上でねないといけないんだ。この前は寝てる間にカバンと靴を盗まれて大変だったよ。」
そう言って、この後自分がいかに寝苦しい環境で寝る必要があるかを熱弁し始めます。
さらに彼の持ってきていた着替えをベッドの上に広げ始め、自分のベッド上での陣地を徐々に広げていきます。
もう完全に彼にメロメロになった僕は
「俺は疲れた。一人になりたいから早く出て行け。」
そう言い放ちました。
危うく一線を越えてしまいそうだった僕にも、かろうじて理性は残っていたようです。
ホテルを去る悲しげな彼の背中は、哀愁に満ち溢れていました。
「Keitaよ、モテる男たるもの去り際もセクシーでなければならぬぞ。」
彼の最後の教えを心に刻み、僕は夜の街へと繰り出しました。
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クッソ長くなりましたが、最後まで読んでくれた人ありがとうございますw
大変いい思い出を作れました。
ありがとうDavid! !!もう二度と会わないことを祈るばかりだよ!!